言ったかしら。私、M田に互先で勝ったことがあるのよね。まあお互いに碁を始めて半年くらいの時期だったってのはあるけど、勝ちは勝ちよね。それは私、ちょっと自慢するわよ。
もっとも当時教室のアシスタントだったT先生は「こばぴさんの輝いてた時期ってのは、あの頃だけだったんでしょうねえ」とか言うけどね
。

ふ。
だけどこれよ。昨日打ったM田との互先。まあ1万歩譲って、M田に油断があっただろうことは認めてあげるわ。でもこの図、どうみても黒の勝ちじゃない(もちろん私がコミを払うのよ)
?
M田の左辺はまだ傷がある感じだし、対する私の上辺は、まあ「地」よね。「人生にもう一度輝く時期がやってきた」と私は喜んだわね。
だけどM田よ。「だけどぼくがヨセを全部打つんだからまだわからないと思うな。ちょっと厳しくはなってるけどね」とか言うわけ。たぶん悔し紛れね。顔色は相当青かったと思うわよ。
まあ私なんかのレベルから見ればM田のヨセってのは(さすがに陰険を自称するだけあって)ウマイわね。でも私だって一応「ヨセ」って言葉くらいは知ってるしね。
ってことでヨセに入って。なぜか私はいつものように大きなヨセがたくさん残ったところで後手4目くらいのヨセを打ったのね。で、M田が先手でヨセてきた瞬間、なんか碁盤を見失って変なウケをしちゃった。そこから黒地に対する手ができちゃって投了。
そう、二度目の互先勝利は目前で露と消えたのよね…。
でもM田。あんた言ってるほどの差はないみたいね? この前もなんだか私が勝ちそうな盤面になってるところを「はいはい、打掛打掛」とか言って碁石を片付けてなかったっけ?
これは、あれよね。私。しばらくあんたと互先で打ってみるわ。一応「油断した」って言い訳はいつでも認めてあげるから、まあ首を洗って待ってなさいよね
。
